アラビアンナイトの巻・第15回

| コメント(0)
hyoutan031123.jpg「ひょうたん池に飛び込んで入水自殺?」
先週放送分のひょうたん島レビューです。 詳しいあらすじや人物紹介については、NHKホームページや、ひょうたん島ガイドブックを参照してください。 前回火の玉を盗み出してネオンサインをやらせていたトラヒゲですが、子供たちとサンデー先生にばれてしまい、火の玉を返せと追求されてしまいます。そこでトラヒゲは一計を案じ、毎日子供たちにアメをあげる代わりに、夜の間だけ火の玉を使わせてくれ、と取り引きを交わします。昼間は子供たちの家で家事労働、夜は一晩中ネオンサイン代わりをしなければならなくなってしまった火の玉は、そんな現実に絶望して「池に飛びこんで自殺」を決意してしまいます。お化けのくせになんと気の小さい火の玉でしょうか。いつでもピューンと飛んで逃げられるような気がするんですが・・。

一方、お化けの国の「政治的」理由から、死んでお化けの国に来ることを要求されていたガバチョですが、なぜか王様の家来3人も一緒に死んでくれるという事になっています。彼らは長年の夢であった「世界旅行」が実現できない、という状況に絶望して一緒に死なせてくれ、という話になってしまったのです。(彼らの純粋な夢を踏みにじったのはガバチョとトラヒゲに他ならないのですが・・)
火の玉にしても、3人の家来にしても、「ひとつの事しか見えなくなってしまっている」から簡単に死を決意してしまう。こうして客観的に見てみれば自殺の理由なんてバカバカしいことがよく分かります。そういう教訓・風刺なのではないでしょうか?それに引き換え、ひょうたん島の住民は何が起きてもひたすら図太くポジティブ・シンキングです。
そもそも、今回の「アラビアン・ナイトの巻」シリーズの一番大きなテーマになっているのは「死」そのものです。気に入らない者をあまりに簡単に「首をはねよ」と「死刑」にしてしまう王様の言動から始まり、それに対して「死んだ振り・幽霊の振り」をして命の尊さを訴えるガバチョ。そして、その行為そのものが死に対する冒涜だ、と言わんばかりに本物の幽霊が現れて「それなら本当に死んでみなさい」と言い寄ってくる。このシリーズ全体が、子供が「死」について考えるためのトレーニング・プログラムとしての意味合いも持っているような気がします。
それでは最後にガバチョが大政治家としての死を前にして読み記した一世一代の時世の句を・・。

人はいつかは死にまする ガバチョはただいま死にまする あらよいよい(ドン・ガバチョ)

「アラビアンナイトの巻」DVD-BOX
⇒「アラビアンナイトの巻」DVD-BOXはこちら

コメントする

このサイトについて

多摩川のほとりでのんびり暮らす3人家族の日常と果てなき好奇心を綴ったブログです。

最近のコメント

バックナンバー