アラビアンナイトの巻・第16回

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hyoutan031203-1.jpghyoutan031203-2.jpg「ガバチョ、聖者となる?」
先週放送分のひょうたん島レビューです。詳しいあらすじや人物紹介については、NHKホームページや、ひょうたん島ガイドブックを参照してください。 お化けの国と戦うことを決意したアル・カジル王は、王国の全兵力である 3人の家来を呼ぶために、召集の合図 をかけますが、 3人の家来は (せっかく前回命拾いしたのに)「世界旅行」の夢をかなえるためには死んでお化けになるしかない、と「豆腐のかど」に頭をぶつけてあの世に旅立ってしまいます。代わりに子供たちが「義勇軍」を結成して参戦し、トラヒゲとガバチョも「三等兵」として参加することを許可されます。今や「戦時下」となったひょうたん島では普段のパラダイムは通用しないようです。新兵として皿洗いをさせられているガバチョとトラヒゲが歌っている「僕台所が大嫌い」という歌は、食いしん坊テケのテーマ曲「僕台所が大好きさ」の変え歌ですね。

一方博士は、お化けの国の使い=幽霊である王女のシェラザードを元の人間に戻す方法を求めて古文書を調べますが、そのためには世界三大聖地(ベツレヘム、メッカ、ブッダガヤ)全てを巡礼しなければならないことが分かります。お化けの国の追手が迫る中、短時間で巡礼地を回るのはどう考えても不可能。そこで博士は「常職では考えられない突拍子もないアイデア」を求めてガバチョに知恵を借りにいきます。ガバチョの考えたアイデアとは、砂漠にニセの三大聖地を建立してしまい、そこで巡礼を済ませてしまう、というもの。
今回は宗教のパロディですが、このガバチョのー見バカげた解決策は現実のイスラム教の制度によく似ています。イスラム教では信者にメッカ巡礼を義務づけていましたが、遠方の者は毎年でなくとも良いとか、それでも無理な場合は代わりに礼拝だけでも良い、といった具合に何段階もの「妥協」を内包したゆるやかなルール体系になっているそうです。(全ての宗派じゃないかもしれませんが、高校生のとき世界史の先生にそう習いました)神様や仏様との向き合い方は人それぞれ、自分の等身大のやり方でやればいいんだよ、という日本人的な宗教観をここに感じます。
ラストで子供たちを中心とした義勇軍に取り巻かれて、シェラザードー行が巡礼へと旅立つシーンで流れる歌が今までの挿入歌の中でー番気に入りました。

この世には神も仏もありまして
かたじけなさに涙こぼるる
なにごとも神と仏のおぼしめし
かたじけなさに涙こぼるる
なにごともこまった時の神だのみ・・・
どう見ても神様をバカにしてるとしか思えない話の展開なのですが、この歌の歌詞をよくよく聞いてみると実は神様をとっても肯定しているという事が分かります。

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