「映画といえばマドロスもの」
先週放送分のひょうたん島レビューです。詳しいあらすじや人物紹介については、NHKホームページや、ひょうたん島ガイドブックを参照してください。
ひょうたん島でガバチョの大統領就任一周年記念の映画撮影を開始していたところへ、「盗み」のレッスンの実地訓練だと言って、ロケ中の映画撮影隊に変装したクッペパンと海賊たちがやって来ます。有名な映画監督と、マド口ス(船乗り)役の名俳優だと名乗る彼らの言葉を信じて疑わないひょうたん島の面々は、物珍しさにサインをねだったり監督の武勇伝を聞き出したりと大騒ぎです。
同じ映画制作会社として、商売敵に邪魔されてはかなわない、といきり立つトラヒゲでしたが、クッペパンの口車に乗せられて一転、撮影隊の宿泊するホテルを提供してひと儲けしようと方針転換します。トラヒゲデパートを急遽「トラヒゲホテル」に改装したトラヒゲは、子供たちをアルバイトに総動員して、クッペパンたちをもてなします。


そこへカバチョが撮影資金と設備の節約を目当てに、映画の共同制作をもちかけます。ガバチョが徹夜で書き上げた渾身の脚本を元に、次の日から合作映画(マドロスもの)の撮影が順調にスタートします。一方、以前クッペパンと名刺交換をしたことがあるというダンディが、彼の正体が大泥棒のアルセーヌ・クッペパンだと見抜き、博士と2人で本当の目的は何なのか突き止めようと、密かに行動を開始するのでした。

今回ホテルの従業員として働くことになったひょうたん島の子供たちですが、彼らの役割分担がまさに適材適所で、非常にバランスの取れたメンバー構成だということに改めて驚かされます。
- 博士・・・ベルボーイ
- ダンプ・・・荷物運び
- テケ・・・コック長
- プリン・・・ウェイトレス
- チャッピ・・・お部屋係
クッペパンの正体を知った博士が、大泥棒との知恵比べ対決に胸を膨らませて「これは愉快だぞ~!」と漏らすセリフが印象的です。こういう知的興奮でイキイキしている時が博士の真骨頂だと思いますが、同時に見境いのなくなる危うさをはらんだ一面でもあります。博士は小学生でありながらノーベル賞にも匹敵する天才的頭脳の持ち主で、彼の手にかかれば解決できない問題はなさそうに見えるのですが、その名の通り研究肌で子供っぽい一面を捨てきれないのが弱点でもあり、愛すべきチャームポイントでもあると思います。どんなに知識や技能があっても人は一人では何もできないんだよ、という事を物語っているのではないでしょうか?
今回のお話では、その昔日本で流行した歌謡曲入りのマドロス映画といい、「脚本家」に扮するガバチョの絵に描いたようなファッションスタイルといい、近い未来には忘れ去られてしまいそうな貴重な日本文化のエッセンスが満載ですね・・。
風のまにまに号

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