「ひょうたん島買いませんか?」
先週放送分のひょうたん島レビューです。詳しいあらすじや人物紹介については、NHKホームページや、ひょうたん島ガイドブックを参照してください。
映画監督の正体が大泥棒のアルセーヌ・クッペパンだと知った博土とダンディは、クッペパンが何を盗むつもりでひょうたん島にやって来たのか突き止めて阻止しようと頭をひねります。一方、無事合作映画の撮影を終えたガバチョとひょうたん島の一行は、船の上で完成試写会をやろうというクッペパンの申し出を喜んで受け入れ、みんなを乗せたヨットは気持ちよく大海原に乗り出します。
それを島から見ていたダンディは、クッペパンの狙いが島の住人を盗むことだったのだと推理して、皆を助けるために泳いで船を追いかけます。しかし、ようやく船に追い着いた頃には時すでに遅く、船には役者に成りきっていた海賊4人組とひょうたん島住民が乗っているだけでクッペパンの姿はなく、遠隔操作で操られている船の進路を変えることはできません。


島に残っていた博士は、クッペパンの本当の目的が住民を盗むことではなく、ひょうたん島そのものを盗むことだったのだと見抜きます。そして、そのために島に残っていたクッペパンと出くわしますが、島の大部分の大人たち、とりわけ戦力になるダンディの身がさらわれてしまった時点で博士には反撃のすべはなく、クッペパンの勝利は確定していたのでした。一仕事終えたクッペパンは島から「グレートマジョリタン」という所に無線電話をかけ、どこか山深い館に住んでいる3人の魔女たちにひょうたん島を買わないか?と商談を持ちかけます。


大泥棒のクッペパンが、あらかじめ誰かの依頼を受けてひょうたん島を盗みに来たのではなくて、魔女の3姉妹が「島を欲しがってるらしい」という情報を聞きつけて自ら売り込んでいく、という設定が興味深いです。海賊たちに盗みのレクチャーを頼まれた時にも、しきりに「職業」としての泥棒のプロ意識を説いていたクッペパンですが、泥棒と言えどもプロだったら己の欲望にまかせて盗むのではなく、お客様(クライアント)が欲しがっているものを盗んでそのスキルに対する対価をもらう。そのためには、お客様の潜在的なニーズを掘り起こして自ら積極的に営業するべし、ということなのでしょう。なんとも現代的な泥棒像ですよね。
それにしても魔女たちの人形のギミックがめちゃくちゃ怖いですね。目の中がピカッと光ったり、かわいい顔が能面のように悪魔の形相にチェンジしたり、仕掛けが懲りすぎです・・。
風のまにまに号

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