大長編ドラえもん・テーマの変遷(1)

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この間、大長編ドラえもん大全集を買って「のび太の恐竜」~「のび太のねじ巻き都市冒険記」までを改めて読破してみて感じたのは、後年に移るに連れて作品を包み込むテイストが、序々に変化してきているということです。それはひと言で表現すると「現実感の喪失」という言葉になるでしょうか・・?このように変化するに至った要因は、単に作者の趣向が変わったというだけに留まらず、当然漫画やアニメがターゲットとしている「子供」側の変化や、移り変わる世の中の時代の空気を作者が敏感に感じ取ってのことだと思います。その辺のことを順を追って説明する前に、私が大長編ドラえもんの特徴と考える「3大要素」というのを挙げておきたいと思います。

  1. SF冒険活劇

  2. 遊びの世界の具現化

  3. 地球環境問題の提起

歴代の大長編ドラえもん作品には、それぞれ比重や配分は違うものの、これら1~3のいずれかの要素が重要なテーマとして盛り込まれています。私が感じたテイストの変化ということに照らし合わせると、後年に進むに連れて主要なテーマのウェイトが1→3へと移っていった、と言い変えることもできます。次回からは、この1~3のそれぞれの要素にスポットを当てた代表作を紹介しながら、テーマの変遷を探っていきたいと思います。
さて、今回挿し絵に描いたのは現在公開中の最新作「ワンニャン時空伝」のイラストですが、この作品を含む「ねじ巻き都市冒険記」以降の作品については、このサイトでレビューを書く予定はないのでご了承ください。(だったらイラスト載せるなって感じですが。。)
以前も書きましたが、私は藤子・F・不二雄原作版としての大長編ドラえもんに焦点を当てたいので、彼の遺作となった「ねじ巻き都市冒険記」以後の映画作品については、その価値を否定するわけではありませんが、「それはまた別のお話・・」といったスタンスで置いておいて、自分はひたすら過去の作品に遡って、懐かしみながら論考してみたいと思っています。
大長編ドラえもんは、映画版だけあってストーリーも壮大ですが、原作者の藤子・F・不二雄氏にとっても、表現手法がルーチン化してしまっていた通常のドラえもんに対して、第一線で常に「新しいドラえもん像」を提示し、メッセージを発信することのできた大事な表舞台だったのではないでしょうか?

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多摩川のほとりでのんびり暮らす3人家族の日常と果てなき好奇心を綴ったブログです。

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