反撃開始!
ひょっこりひょうたん島「グレートマジョリタンの巻」のレビューです。マジョリンタワーに幽閉された博士とガバチョは脱出の糸口を探しますが、部屋の中にあったのはわずかに牛の骨と豆が一粒のみ。ここで博士が名案を思いつき、骨から強力な肥料を作って、地上に蒔いた豆の木を塔の上まで成長させ、それにつかまって脱出することにします。一方、博士とガバチョが一向に姿を見せないことを不審に思っていたダンディは、森で偶然ロック鳥に姿を変えたホウ助と出会い、魔女たちがひょうたん島住民たちのハートを狙っていることを知ります。博士の無事を確かめるため、博士の部屋へ向かったダンディは、そこで博士に化けた魔女ルナと出くわします。間一髪で正体を見破ったダンディはルナの心臓を撃ち抜き、魔女本来の姿である「カエル」に戻してしまうのでした。


のっぴきならない状況を察したダンディは、夜のうちにサンデー先生と子供たちを逃がし、その間に魔女たちの「足」である魔法のホウキや掃除機を破壊して、夜が明けてから残るパトラ、ペラを迎え撃とうと機を伺います。ところが、夜が明けて成長した豆の木を使って脱出を試みた博士とガバチョが、豆の木の弾力で上空に飛ばされてしまい、鳥の鳴き真似をしながら空を飛ぶガバチョの不気味な声にふいをつかれたダンディは、部屋から飛び出してきた魔女たちの開けたドアにはさまれて気を失ってしまいました。

いよいよやられっぱなしだった魔女たちに対して、博士とダンディがそれぞれ反撃へ向けて動き出しました。たった一粒の豆から突破口を見い出した博士の頭脳もすごいですが、まずは敵の「足」を奪う、というダンディの「兵法」さながらの戦術も実に秀逸です。魔女という強力な敵に対して一歩も臆するところはありませんね。この作戦が功を湊するかどうかは、次回をお楽しみです。
「肥料にはチッ素、リン酸、カリがある」という博士のマメ知識も勉強になります。動物の死骸が植物の栄養源になる、という「食物連鎖」の法則が思い起こされますね。ところでこの豆の木、博士とガバチョがつかまった途端ビヨーンとしなって2人を遠くへ飛ばしてしまいましたが、ひょっとしてこの豆は、以前サンデー先生が食べさせられたジャンピング・ビーンズだったのではないでしょうか?
ダンディと魔女ルナの対決シーンで、自分の心臓をトランプに変えて隠そうとしたルナの行動を見抜いて、勘を頼りに撃ち抜いた、というダンディの立ち回りですが、これはオリジナル版では「グレートマジョリタンの巻」の前に放送されていた「魔女リカの巻」の内容を踏まえての展開だと考えられます。ダンディたちは先の魔女リカとの戦いで、魔女が自分の心臓をハートのトランプに変えて体から引き抜くことで不死身となり、そのトランプこそが弱点だということを知っています。だからこそとっさの判断でルナの出鼻をくじくことができたんですね。
いかに強力な秘術を持っていたとしても、それだけに頼ってしまうのは心の弱さの表れ。ワンパターンなその手口さえ知ってしまえば、先手を取ることは造作もありません。「情報を征する者が戦を征す」とはこのことですね。
風のまにまに号

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