昨日J-WAVEを聴いていたら深夜12時から放送のSUNTORY「ZERO-HOUR」という番組で斎藤美奈子の著書を朗読すると言っていたので早速聴いてみました。この「ZERO-HOUR」という番組は毎晩深夜0時から新旧様々な本や小説をBGMに合わせて朗読するという内容で、作品のセレクションも、朗読する人の人選もなかなか面白く前から気になっていました。ただ、深夜0時からという微妙な時間帯だけあって、なかなかちゃんと聴く機会がなかったのですが、斎藤美奈子のコラムを読むとなると、また趣向が違って面白そうです。しかも朗読は涼風真世さんということです。
斎藤美奈子は「妊娠小説」が出たころから面白い人だなあ、と思っていたのですが、当時は露出が少なく朝日新聞や雑誌「鳩よ!」のコラムなど探し出してはよく読んでいました。「紅一点論」も面白かったです。この人は実際にはれっきとした「文芸評論家」なのですが、とにかく辛口トークでバッサバッサと切り倒す軽快な文体が特徴で、その意味では爆笑問題の漫才を読んでるような「知的ギャグ」とも言えるジャンルを形成していると思います。もちろん本人もそのようなエンターテイメントの側面を重視してサービス精神旺盛に書いているのでしょう。
男性の知識人でクールで辛辣な切り口の人はいっぱいいるのですが、男性だけにどうしても攻撃的というか、カドが立ってしまう印象が拭えません。そういう意味で、女性でそういうジャンルに切り込んでくれる人が登場したのは個人的に嬉しいことだったのですが、今回J-WAVEで朗読してくれる涼風真世さんのほんわかした語り口は、さらにその印象を和らげてくれていて、「ギャグとしての辛口」「愛のこもった批評」というニュアンスがきちんと伝わってきます。
今回J-WAVEで朗読するのはAERAに連載していた「男性誌探訪」というシリーズ。斎藤美奈子のお得意の手法は、なんでもかんでも「カタログ化」して面白おかしく読み解いてしまおう、というもの。一見小難しそうな男性雑誌も、スーパーで野菜や下着を買う感覚で、並べて比較してしまえば大体底が知れてくる・・、という事でしょう。
今週放送分のラインナップ(批評する雑誌)は以下のようになっています。ラジオで朗読してくれれば、本を読むより気軽に聴けるので、今週放送分はなるべくがんばって聴いてみようと思います。
7/5(月):「文藝春秋」と「週刊東洋経済」
7/6(火):「日経おとなのOFF」と「ダンチュウ」
7/7(水):「メンズクラブ」と「ブルータス」
7/8(木):「月刊へら」と「鉄道ジャーナル」
7/9(金):「東京ウォーカー」と「週刊スパ」
風のまにまに号

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