
「Mr.インクレディブル」の先行上映を観に行ってきました。劇場の予告編を見てからずっと気になっていたのですが、予想通りで言うことなしの面白さでした。ストーリーも去ることながら、映像のクオリティがとにかくすごい!「トイ・ストーリー」や「ニモ」でおなじみのPixerが手がけたこの作品、今度は「スーパー・ヒーローの世界」がテーマということですが、言い方を変えればようやく「現実世界の人間」をCGで描いてしまったということに他なりません。あまりにリアルに作られた街並みや森や海の水面などを見ていると、思わず実写の映像と見違う瞬間が一度や二度ではありませんでした。そうは言っても完全に現実の模写ということではなく、かわいらしくデザインされた「お人形」の世界を垣間見ているような、そんな感覚です。必要以上にアニメっぽい表情をしていない今回のキャラクター造形は、個人的にとても好感が持てるのですが、お人形と言えどもあまりにリアルで繊細な「髪の毛」一本一本や綺麗な瞳を見ていると、命が吹き込まれているのを感じざるを得ません。
主役のMr.インクレディブルを始めとして、家族全員がそれぞれ多彩な特殊能力を持っているところも面白くて仕方ありません。手足が自由に伸びるママに、超高速で走る息子のダッシュ、体が透明になったり特殊バリアを操る娘のヴァイレット・・。こんな家庭の家族喧嘩はまさに圧巻ですね。日本での題名は「Mr.インクレディブル」ですが、原題の方は「The Incredibles」となっていて、家族全員が主人公だということがより強調されています。家族で力を合わせて悪に立ち向かう、その辺のテーマ性やストーリー展開は「スパイキッズ」ともよく似ていますね。

《あらすじ》
かつてスーパー・ヒーローとして活躍していたボブ(Mr.インクレディブル)は、同じくスーパー・レディとして名を馳せていた「イラスティガール」ことヘレンと結婚し、幸せな家庭を築きますが、その後スーパー・ヒーローを取り締まる法律が発動されたため、正体を隠して通常の市民として暮らすことを余儀なくされます。ところがある日、謎の女性ミラージュから極秘任務を依頼され、妻にも内緒で意気揚々と「ヒーロー業務」に励むことになるのですが、やがて陰謀に巻き込まれ捕らわれの身に・・。夫の身の危険を察知した妻のヘレンと子供たちは、パパを助けるために再びヒーローとして立ち上がることになるのでした。
目立ちたがり屋のダッシュが「速く走る能力」で、髪の毛ボサボサの超内気な少女・ヴァイオレットが「自分の身を守る能力」というところが、それぞれの性格を反映してるようで面白いのですが、この映画で誰よりも活躍するのは手足を自在に伸ばすことのできるママの能力です。手足や体を自由に伸ばせるからって「あんなこと」や「こんなこと」までやってしまうの!?と次々にCGを駆使して繰り広げられる技の数々に驚嘆と笑いの連続でした。あれじゃまるで「バーバパパ」ですね・・。(実際にどんなことをするかは、ぜひ映画館に見に行ってください)
スーパー・ヒーローと言えども、空を飛べるわけじゃないし、個々の能力は一長一短というところがこの映画のいいところですね。家族みんなで欠点を補い合ってこそ初めてスーパー・パワーが発揮できる、というのが観ていてすごくよく分かります。相手の攻撃をどんどん学習してしまう、という敵の巨大ロボットもほんとに強そうですし・・。時間的にはそれほど長くなく、ほどよいテンポで一気に観られる感じですが、ストーリーの伏線は結構じょうずに張られているので、冒頭の回想シーンからしっかり観ることをおすすめします。
また、珍しいパターンだと思うのですが、この映画はオープニングではなくて本編終了後のタイトルアニメーションが非常に凝っていて、レトロモダンな楽しいタイトルアートが満喫できるので、ぜひこちらも注目してみてください。何で終了後に持ってきたか、というと本編の名シーンの数々をモチーフにコラージュしているので、本編を観てからの方が楽しめるんですよね・・。
(追記)
今回予告編でやっていたPixerの次回作は「CARS」といって自動車が主人公の話だとか・・。今回の「Mr.インクレディブル」でリアルな人間による「アクション映画」に成功したから、今度は「カーアクション」だ、という野望にも聞こえるし、より現実に近いジャンルに踏み込んでいるのかもしれませんね。このままだとますます実写映画の立つ瀬がなくなってくるような気が・・。
風のまにまに号

Mrインクレディブル面白い良く出来た映画でした。
こんなにワクワクドキドキした映画は久しぶりなんじゃないか?と思うくらいでした。
いやぁ映画館まで足を運んだかいがありましたよ。
この映画は本当に良かったなぁ。
今思い出してもとても印象深いです。