大分間が開いてしまいましたが、私が毎日PSPで視聴している番組NMS(ニュースモーニングサテライト)のレビュー第3弾です。前回紹介したお天気キャスターの枦山南美さんは、先月いっぱいでモーニングサテライトを卒業ということになってしまったので、ちょっぴり寂しいところですが、もう一人の看板キャスターである本村由紀子さんは健在で、持ち前の明るさと、どこか理知的な物腰で常に現場の雰囲気を盛り上げてくれます。そんな彼女のアクティブな突っ込みが見ものなのが、毎日日替わりでゲストを招いてじっくり解説と討論を行う「スタジオゲストトーク」のコーナーです。
このコーナーは、日々の短期的な市況を伝えるだけでなく、一つのテーマに絞って独自の持論を展開してくれるゲストの方が多数出演するので、実に見応え満載の、勉強になるコーナーなのです。中でも目が離せないのが、月曜日のレギュラーを務める経済評論家の三原淳雄さんの存在です。今や投資ブームまっ盛りなので、流行に乗って短期的なデイトレードに手を出してみよう、という方も多いと思いますが、そんな時代に何よりも貴重なのが、バブルの荒波を乗り越えて、何中年も前からマーケットの趨勢を見守ってきたベテラン世代の意見ではないでしょうか?そういう意味では、三原さんはまさにこの業界のご意見番、ご重鎮とも言える存在なのです。


今週のゲストトークでも、目下世間を騒がせている村上ファンドと楽天による敵対的買収の話題を例にとって、「株を買うことの本当の意味とは何か?」といった深淵なテーマについて議論を展開してくれました。三原さんによると、彼らが繰り広げている株の取得による企業買収は、日本でこそ珍しい事例なので、皆慌てふためいているけれど、欧米圏では当たり前のこと・・。ようやく日本の経済界が、本来の意味での「株の価値」に目を向けるようになる良い機会ではないか?と言うのです。
これまで私たち日本人は、株と言うと「安く買って、高く売る」といった「利潤」の側面しか見て来なかったと思うのですが、株には本来そうした「利潤証券」としての効用の他に、「支配証券」・「物的証券」としての意味合いがあるのだそうです。村上ファンドや楽天、ライブドアといった企業が最近目を付けたのが、この「支配証券」と「物的証券」といった側面に他ならず、そういう意味では彼らはごくまっとうな権利を行使してることになるんですね。もっとも、アメリカの高校生が使っている経済の教科書には、こんな基本的ことは当然書いてあるんでしょうけど・・。
そういったことを踏まえて考えると、私たち個人(投資家)も、ただ指をくわえて見ているだけでなく、例えば日々の株価を追うだけでなく配当の大きな企業の株を所有してみたり、その企業の事業そのものに投資するつもりで長期保有してみたり、といった幅広い視点が今後ますます重要になってくるのではないでしょうか・・?
三原さんは決して「儲かる」「儲からない」という観点でものを語らず、健全な市場環境とは何か?健全な投資活動とは何か?といったことを常に追求されているのが微笑ましいところ。この世界に足を踏み入れたばかりの私にとっては、そのひと言ひと言が常に新しい教訓を与えてくれるのです。株や投資に興味があるけど、その本質がよく分からないと思っている方は、ぜひ三原さんの声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?朝一番の時間帯に、とてもフレッシュな知的興奮を味合わせてくれてこと間違いなしですよ。
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風のまにまに号

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