クルーズ2日目の最初の目玉ポイントは、アクアダクトすなわち「水道橋」です。ナローボートが水門を使って高低差のある進路を次々と進んでいることは、前回までの説明でお分かりいただけたと思うのですが、そうして高い所を通過しているので、当然道路や線路とダイナミック交差する水道橋のようなポイントも、要所要所に出てくるのです。運河なのに高い橋の上を航行しているなんて、にわかには信じられない不思議な話に聞こえますが、水道橋の上から見下ろす景色は実に気持ちがよく、アトラクションさながらの迫力が満点です。どこまでも続く線路に、見渡す限りの草原で草を食む羊たち・・。せっかくなので水道橋を渡り切ったところでいったん停泊し、橋の下から水道橋の様子を見てみることにしたのですが、地上から見上げるナローボートの姿は、まるで細い線路を行く「きかんしゃトーマス」そのものでした。知らない人が見たらとても船とは思いませんよね・・。
ウォーキーズ号の宿泊プランには、料金に朝・昼の食事が含まれているので、毎食船のキッチンでクルーが食事を作ってくれます。この日の朝食は、淳子さんが腕によりをかけたイングリッシュ・ブレックファースト。イングリッシュ・ブレックファーストの正確な定義は、このとき淳子さんから始めて聞いたのですが、目玉焼きにソーセージ、ベーコン、マッシュルーム、トマトを添えて、トースト、コーンフレーク等と一緒に食べるメニューで、ここまで一式揃っていないとイングリッシュ・ブレックファーストとは呼ばないそうです。イギリスのホテルでちょっぴり贅沢な朝食を楽しみたい時は、「イングリッシュ・ブレックファースト付き」か否かをチェックすると良いでしょう。


※目覚めはコンコンと船底を叩く白鳥のノックの音で・・。ボートの船体についた苔は、私たちの旅の道連れ・白鳥たちの好物なのだそうです。
さて、豪勢な朝食で腹を満たして、アクアダクトでの大冒険を終え、さらに先へ進むと、次に見えてきたのは運河の中のマリーナのような巨大停泊所です。ここにはCanal Shopと呼ばれるお店があって、物品を購入したり、船のタンクに貯めてある水を補給したりできるのだそうです。淳子さんが水の補給をしてる間に、私たち2人はCanal Shopで早速お土産を物色することにしました。さすがにCanal Shopというだけあって、陸では決して手に入らなそうなナローボート・グッズが満載でした。


Canal Shopの店内には、手作り風のナローボートの模型や、ナローボート・バッジにナローボート消しゴム、昔からボーターたちが欠かさずボートに積んでいるというウォーター・カンをあしらった鉛筆削りなど、ボート・マニア必見のオリジナル・グッズが所狭しと並んでいました。そして一際目立つ、拳大の大きなコルクの玉が付いたキーホルダーは、ボーターご用達のボートの鍵を付けるためのキーホルダーで、もし万一運河にキーを落としても、これさえ付けていれば水に浮かんで失くすことがない、という便利な代物です。(淳子さんも愛用していました)


給水の終わったボートに戻ると、今度はマリーナ内の別のポイントで停泊していたウォーキーズ号のキッチンで、昼食の準備をしていた淳子さんにお遣いを頼まれました。この近くに色々な商店が集まったFarm Shopがあるので、そこへ行ってデザート用のケーキを買ってきて欲しいというのです。そんなわけでFarm Shopを目指して久しぶりの地上をてくてくと歩き出した私たちでしたが、こんな風にこの日は水門突破ばかりの前日とは違って、色々と目新しい体験をすることのできた楽しい一日でした。(続く)


風のまにまに号





きれいですね。
「カロリー気にするな」見たいな朝ごはんですね。
:)