前作ボーン・アイデンティティーに続いて、マット・デイモンが記憶を失った元CIA特殊エージェント「ジェイソン・ボーン」を演じるアクション・サスペンス。冒頭のインドの港町ゴアのシーンから、ナポリ、ベルリン、モスクワと世界中を駆け巡り、追いつ追われつの緻密な攻防劇を繰り広げます。CIAからは全く孤立して一匹狼となったボーンが、誰の支援もない状況でスパイ顔負けの活躍をしてしまうのがすごいところです。世界中の街に溶け込み、逃亡と情報収集を常に同時にやってのけるボーンにかかっては、どんな組織の追っ手も敵うものではないのですが、唯一自分と同じ種類の人間(殺し屋)と対峙したときだけは、瞬時に抜き差しならない緊迫感が走るから不思議です。ギリギリの命の綱渡りを繰り返しながらも、常に次の一手を忘れない積極的なボーンの行動力がほんとにカッコいいですね。たった独りでも「情報こそ力」ということを実感させてくれる、現代的なヒーロー像だと思います。せっかく新たな人生で手に入れたはずの恋人マリーが、あまりにあっさり死んでしまうのが衝撃的なこの作品ですが、ラストシーンでのボーンの行動を考えると、これこそが彼の宿命、因果応報の結果なのだと分かり、物語の輪が綺麗につながります。このままの緊迫感を持って3部作の完結編である次回作に期待したいと思います。
ボーン・スプレマシー
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マット・デイモン主演のスパイアクション。ボーンシリーズ3部作の2作目。原作者ロバート・ラドラムの小説は幾つか読んだ記憶は有るのですが、このシリーズはまだ。しかし... 続きを読む
風のまにまに号

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