どろろ

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movie_dororo.jpg4週連続で興行成績トップを独走している人気映画「どろろ」を観てきました。手塚治虫の原作は以前読んだことがあり、かなりお気に入りの作品だったので、もともと観に行こうと思っていたのですが、ここまで人気が出てしまうとはちょっぴり予想外・・。「どろろ」の世界観はそこそこうまく表現できていたと思うのですが、そこまで人気を集める秘密は何なのか、逆にそっちが気になり始めてしまいました。若者に人気の若手俳優が勢ぞろいしたトレンディ・ドラマの延長として受けているのか、CGやアクションを多用した娯楽作品として受けてるのか・・。とはいえ、おどろおどろしい妖怪のシーンはあっさりとまとめて、お化け屋敷的なライトな楽しみを追求していたり、殺伐としたストーリーを補う形で、柴咲コウの絶妙の演技と存在感が明るい笑いをもたらしていたりと、全体的にバランス感覚に優れた作品ということは言えると思います。そして何より、手塚治虫の原作自体が『親が子を殺す時代』『恨みと復讐の連鎖』・・等々、現代に通じるテーマを数多く含んでいて、それが観る人の心にガツンと響く部分が一番大きかったのではないでしょうか?そう考えると手塚治虫偉大なり、と改めて思わされますね。

<あらすじ> 戦国の武将・醍醐景光は、天下を取るため魔物と契約し、生まれてくる息子の体四十八箇所を売り渡してしまいます。やがて生まれてきた奇形の子供・百鬼丸は、たらいに乗せて川に捨てられてしまいますが、偶然にも医師に拾われ、最新のバイオテクノロジーで死者の体から作った無敵のボディを手に入れます。さらに、生まれながらに身につけた不思議なテレパシー能力を頼りに、強い戦士に成長した百鬼丸は、四十八箇所の体を取り戻すため魔物退治の旅に出ます。しかし、全ての魔物を倒す前に、自らを見捨てた父・醍醐景光と対峙しなければならないのでした・・。

妖怪との戦闘シーンが怪獣映画みたいで安っぽいとか、映画としての盛り上がりどころがいまいち分かりにくいとか、突っ込みどころは探せばたくさんあると思うのですが、その全てを柴咲コウ演じる「どろろ」のハマリぶりが上回ってしまっている感じです。屈託のない素のままの演技が、ほんとに照れた生意気な男の子みたいだし、百鬼丸と一緒にいる理由も、「実は百鬼丸が好きだから」ということが、柴咲コウだと自然に感じられて違和感がありません。あんなにお調子者で元気いっぱいの「どろろ」は、手塚治虫の描いたキャラクターそのまんまだよ~、とそこだけはサワヤカに納得させられるのです。

CGやアクションシーンのクオリティにしても、決して全力投球とはいえないと思うのですが、その力の抜け具合こそが逆に人気の秘訣なのかもしれません。なにしろ、世界24カ国での配給も決まり、パイレーツ・オブ・カリビアンばりにパート2&パート3の同時製作も決定したらしいので、名キャストたちの続編での活躍にますます期待したいと思います。続編で描かれるという、どろろの過去をめぐるエピソードは泣けるから楽しみだなぁ。

<関連ページ>
「どろろ」公式サイト
eiga.com [新作映画評] どろろ

コメント(1)

「どろろ」のネーミングを見た(聞いた)だけで、怖いという印象を持ちました。
でも単なるホラー映画ではないようですね。

『親が子を殺す時代』『恨みと復讐の連鎖』
これらの現実世界の病みを正面から見つめ、それを乗り越えていきたいものです。

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多摩川のほとりでのんびり暮らす3人家族の日常と果てなき好奇心を綴ったブログです。

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