中島美嘉待望のニューアルバム「YES」を聴いてみました。ついこの間まですっかりNANA starring MIKA NAKASHIMAモードで悪魔みたいな格好をしていた中島美嘉ですが、この「YES」のジャケットでは一転して、まるで天使か女神のような神々しい面持ち・・。今までCMでしか聴くことのできなかった尾崎豊のカバー曲「I LOVE YOU」をはじめ、王道のバラード曲が数多く収録されているのも嬉しいポイントですが、このアルバムのメインテーマは、ハリケーンで壊滅的な打撃を受けた音楽の都・ニューオリンズに捧げた応援歌「ALL HANDS TOGETHER」に代表されるように、『祈り』というひと言に集約されるのではないでしょうか?「祈念歌」や「WHAT A WONDERFUL WORLD」のように、そのまんま宗教的な色彩の強い曲もあれば、それ以外にも全体的にゴスペル調のアレンジが加えられている曲が多く、現代音楽のルーツであるリズム&ブルースへのオマージュを感じさせると同時に、2年前から着実に進化を遂げた彼女の歌声を、いっそう引き立てる大人のテイストに昇華させていると思うのです。
CM等にも使われてなく、一見目立たない楽曲ですが、私が一番気になったのは中島美嘉自身の作詞による「DIVIDING LINE」という曲。
例えば私が武器持ったとしたら・・という出だしからちょっとドキッとさせる歌詞ですが、さながらジョン・レノンの「IMAGINE」を彷彿させる意外性があります。(DIVIDING LINEという言葉は、「国境」という意味にも取れるし、自分自身の内なる限界という風にも取れますね・・)シンプルな伴奏でほぼアカペラに近く、ゆったりとした変則的なリズムで続くこの曲は、なかなか歌い手のスキルを要求すると思うのですが、実に安定した歌声で静かな新境地を垣間見せてくれます。
最初に向ける相手は誰なんだろう
そして、この曲の締めくくりでリフレインされる下記のフレーズ。ここにこそ、このアルバムのタイトルである「YES」という言葉の意味が結実しているのではないでしょうか?
Everywhere is yes全ての物事に「YES」という迷いなき態度で、胸を張って歩んでいこう・・。ひと回り成長したシンガー・中島美嘉のそんな決意と力強いメッセージを感じさせてくれる一枚でした。初回限定版には各種PVのほか、メンフィス巡礼の旅の様子を伝えるポートレート集などを収めたDVD、2年ぶりの全国ツアー追加公演の先行予約権も封入されているので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?ちなみに私は5月10日の東京公演に行く予定です。
Everything is yes
Every day is yes
Every night is yes
Every time is yes
Every soul is yes
Everybody is yes
Everyone say yes ...
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