パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

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movie_pirates3.jpgパイレーツ・オブ・カリビアン シリーズ3部作の完結編「ワールド・エンド」を観て来ました。ジョニー・デップのクレイジーな魅力は健在だし、迫力のアクションシーンも満載だったのですが、パート2のハイテンションなサワヤカさに比べるとどこか物足りない印象も・・。そう感じさせる最大の原因は、自由を愛するジャック・スパロウ船長の暴走っぷりがすっかり影をひそめ、その他の人々が織り成す群像劇が物語の中心になってしまっているからではないでしょうか?よみがえったキャプテン・バルボッサと9人の海賊長たち、ベケット卿に操られるデイヴィ・ジョーンズと彼の秘められた恋物語、そしてウィルとエリザベスの恋の結末・・。前々作から海賊に負けない活躍をしていたウィルとエリザベスの2人ですが、今作では名実ともに(?)一人前の海賊といわんばかりの大活躍!事ここに及んでは、当然ジャックの出る幕なしといった展開もやむを得ないのですが、父親と恋人のどちらを取るかで岐路に立たされるウィルの運命も一筋縄ではいきません。嵐と大渦の中でのブラックパール号とダッチマン号のジェットコースター級の大決戦など、今作でも映像的な見せ場には事欠かないのですが、どうして前作で好評だったクラーケン(大王イカ)が出番を奪われてしまったのか・・。やっぱり製作費の兼ね合いとか関係してるんでしょうか??

映像的なところで言えば、まるで中世のおとぎ話さながらの「世界の果て」の滝のシーンや、海を漂う死者の魂、海の女神「カリプソ」など、ファンタジックなネタや仕掛けは色々と新登場してくるのですが、170分の長丁場であってもその辺の一つ一つの説明が不足気味なのがやや難点・・。ただ砂漠の砂の海を駆け抜けるブラックパール号の勇姿は、理屈抜きにカッコよくて楽しめました。

もともと頭のネジの緩み加減が絶妙だったスパロウ船長ですが、今回「世界の果て」に幽閉されていたことでさらにその傾向がバージョンアップ・・!ジャックの妄想の中に出てくるミニ・スパロウや、モンスター・スパロウなどのサブ人格と会話しながら、必死に現状を認識したり作戦を立てようとしている様子は、コメディ映画さながらに面白いのですが、ちょっぴり心配な気もしてしまいます。

全体を通して、幻覚なのか現実なのかあやふやな新感覚の世界観を狙っていたのかもしれませんが、冒険映画としてはもうちょっとルール付けや設定がシンプルでよかったのでは・・?というのが個人的な感想です。ともあれ、最後は久しぶりにカッコいいジャックが見れたから良かったです。デッドマンズ・チェストでは、何となく頼りなかったもんね・・。

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